題名は、村上春樹氏の短編集の表題だ。
以降、村上春樹氏を、村上さんと呼ぶ。
私が、題名の物語を読んだ時は、別の名前の短編集だったと記憶している。
色々調べたが、どうやら、ニューヨークで村上さんの短編集を発行する事になり、村上さんが自身で短編を選んだ結果、表題が、「めくらやなぎと眠る女」になったらしい。
村上さんを敬愛するスガシカオさんが、自身の曲(確か、黄金の月)を解説する際、この物語を例にして、目に見えないものを、どうやって表現したらいいか、という内容を、どこかのインタビューで語っていたように記憶している。
当時、私は、そのインタビュー記事を読んで、妙に得心し、本棚にあった、「めくらやなぎと眠る女」を再読したのを覚えている。
村上さんもスガシカオさんも、表現方法は違うが、目にみえないものを、どう表現するかに注力している表現者のように、私には感じられる。
また、別の本で、村上さんは、短編から着想を得て、長編小説を執筆する事がある、と書かれていた。
長編小説の種になった短編を見つける楽しさもあるかも知れない。
本自体は厚いが、短編集なので、自分の気に入ったところから読み始めてみると、なにか、新しい発見があるかも知れない。
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