現時点で私が一番お気に入りの作家、伊坂幸太郎氏の殺し屋シリーズの第一作目が、題名の作品となる。
以降、伊坂幸太郎氏を、敬意を込めて、伊坂さんと呼ぶ。
伊坂さんは、大学から宮城県仙台市に住み始め、今も仙台市に在住する作家さんだ。
私が伊坂さんの作品を知ったのは社会人になってからであり、作品の面白さはもちろんだが、作品の舞台が仙台市をモチーフにする事が多く、学生時代の一部を仙台市で過ごした私としては、何故、学生時代に伊坂さんを知る事ができなかったのか、その事実を今でも非常に悔やんでいる。
仕事の関係で仙台市を訪れる時は、仕事の合間に、伊坂さんの小説に縁のある店や場所を訪れる事が、習慣となっている。
私は、伊坂さんの作品で、特に初期の頃の作品がお気に入りではあるが、俗に、殺し屋シリーズと銘打たれているシリーズは、今でも間欠的に作品が出版され、作品の温度感が変わらないので、お気に入りのシリーズになっている。
題名は、その殺し屋シリーズの1作目にあたる作品だ。
元高校教師の主人公が、妻を不意の事故で亡くし、その事故の真相を調べて行くと、非合法の組織の関係が明らかになった。
そこで、主人公が教師を辞め、その組織に潜入し、妻が亡くなった原因を探っていく、というのが、本書のあらすじになる。
ただ、この後、伊坂さん得意の縦軸と横軸が複雑に絡み合った、パズルのような展開で物語が進んでいく。
また、登場する人物全てに癖があり、読んでいて引き込まれる。
私は、本書を10回は繰り返し読んでいるが、毎回飽きずに読めている。
スリリングな展開な好きな方は、一読の価値がある作品だと私は思う。
伊坂さんの殺し屋シリーズの残りの作品に関しては、また、別の機会に。
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