バイバイ、ブラックバード

 題名は、伊坂幸太郎氏の連作小説である。

 連作、というのは、主人公の男が負債を抱え、負債のカタに遠い場所へ連れて行かれるため、お目付け役と共に、付き合っていた5人の女性に分かれを告げに行く、という話だからだ。

 端的に言うと、5股、なのだが、主人公の男は、女性好きの派手な生活をしていた訳でもなく、至って普通の男なのだが、何故か、5人の女性と付き合う事になってしまったらしい。

 5人の女性それぞれに別れを告げに行くのだが、遠い所へ行く事は、お目付け役の人間から、女性に伝える事を禁じられており、主人公の男とお目付け役が結婚する事になった、という嘘を伝える事で、上手く別れてもらおうと、試行錯誤をする。

 このお目付け役の人間だが、不遜な態度と言い、ぞんざいな物言いと言い、描写を見る限り、個人的には、マツコ・デラックス氏しか想像できなかった。

 本作は、WOWOWで映像化されているが、その際は、本格的な俳優の方が、そのお目付け役を演じられているようで、個人的には、少し残念に思った。

 私は、以前、結婚式に呼ばれた時、気に入った人には、伊坂さんの小説を個別に贈呈していた。

 関西出身の新郎に兵庫に呼ばれて、新郎がモテるタイプの人間だったので、この本を贈呈した所、3円後、何故か、その夫婦は離婚してしまった。

 そんな話はさておき、連作は素晴らしい出来栄えになっているので、まだ読んだ事が無い方がいらた、一度、手にとってみてはいかがだろうか。

 

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