私は一応、社会人で、朝から会社に出勤しなければいけないため、明日休み、という日以外は、なかなか深夜帯の競技を生で観る事ができていない。
柔道 女子57キロ級 の試合も、準々決勝までは、21時の放送だったので、テレビで試合観戦したが、準決勝、決勝は見逃してしまった。
朝、ネットで結果だけを確認したのだが、カナダ代表の出口クリスタ選手が金メダル、韓国代表の許海実選手が銀メダルを獲得したとの事。
個人的に気になったのは、決勝戦の後、出口選出に対し、一部から誹謗中傷があったそうだ。
誹謗中傷の内容は、出口選手の国籍変更についてと、57キロ級の決勝戦の試合内容についてだそうだ。
個人的には、全く的はずれな誹謗中傷だと思う。
まず、出口選手の国籍変更であるが、ただのスポーツ好きの私が、だいぶ昔のどこかの記事で、カナダ国籍と日本国籍を選択可能な出口選手が、カナダ国籍を選択した事を知っていた。後で情報を集めてみたら、2017年の事だったが、その時は、メディアで大きく取り上げる事はなかった。
国籍選択は、環境要因もあるが、本人の意思が絶対に必要で、特別違法な手段で行われた形跡がある訳でもなく、正当な手続きで行われたものと聞いている。
規則上問題がなく、正当に行われた手続きであれば、関係の無い第三者がとやかく言うことは無いと思う。
しかも出口選手は、東京オリンピックの時は、惜しくもカナダ代表から落選していのだ。
このような経緯を全く把握せずに、パリオリンピックの決勝だけを観て、日本生まれ、日本育ちの選手が、カナダに金メダルを持っていくのはおかしい、と誹謗中傷するのは、道理が通らない。
また、銀メダルを獲得した許選手は、日本生まれで、早稲田大学の学生であることを、私は大会が始まってから知った。
個人的には、日本の柔道のバックグラウンドがある2人が、オリンピックの決勝で相まみえる、という事に、日本の柔道の素晴らしさを見い出せば良いのではないか、と思う。
上記とは別に、決勝の試合内容について誹謗中傷があるようだが、誤審はパリオリンピック以降、然るべき団体がしっかりと是正すべきと考えるが、試合を裁くのはあくまで審判で、観客にはその権限がない。
ましてや、出口選手は、57キロ級の世界ランキング1位の選手であり、凡人には立っているだけに見えても、試合中、目線や体の角度などで、様々な駆け引きをしていることは素人の私でも、容易に想像がつく。
自分の生まれ育った背景を選手の動向に乗せて応援するのは構わないが、雌雄が決した後は、変な蟠りを捨て、勝者を称える行動を取れるよう、感情のバランスを取ることも、スポーツ観戦では必要な技術であると、私は考える。
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