佐野　海舟

　昨日の朝、佐野海舟容疑者の逮捕のニュースを見て、私は寝ぼけた頭が、変に覚醒するのを感じた。

　ただの逮捕でも問題だが、逮捕容疑が性的暴行との事、本当に唖然とした。

　最近、仕事が多忙でしっかりサッカーを追えていなかった私でも、佐野海舟容疑者がブンデスリーガに移籍する事は知っていた。

　ニュースを読んだ時、

「確か、移籍するはずだったよな？」

　と自分の記憶を思い出していたが、どうやら、一度ドイツのチームでメディカルチェックを行い、日本に一時帰国している時に事件を起こしたらしい。

　一応、日本代表の試合はチェックしているが、佐野海舟容疑者は、招集された試合で、大きな違和感なく、試合に溶け込んでいた。

　その辺りからも、非常に能力の高いボランチ（守備的MF）の選手なのだろう、と推測していた。

　23歳とまだ若手に分類される年代で、この後の海外挑戦で、更にサッカースキルが向上する可能性がある、このタイミングでの逮捕。

　一体、何が、彼をそうさせるのか。

　10年以上前にも、アンダー世代の代表歴のある選手が、高校生と知りながらみだらな行為をしたとして、逮捕された選手がいた。

　凡人がどれだけ努力してもなれないサッカー選手という職業に就きながら、怪我などの理由以外でやすやすとその立場を投げ売ってしまう行為は、愚かな行為としか言いようがない。

　試合で使ってもらえなかったり、試合で上手く行かなかったり、サッカー選手を続けていく上で、腐ってしまいたくなる事もあるだろう。

　でも、前述の通り、誰もがプロ選手として活動できる訳ではないのだから、せめて、犯罪行為に手を染める事は、辞めて頂きたい。

　サラリーマンとして社会人勤めをして、時には嫌な人間とも話し合いをしながら仕事をしている身分からすると、心の底からそう思う。

　ザルツブルクに移籍した川村拓夢選手も靭帯損傷の怪我で長期離脱との事。

　日本代表レベルで、ボランチの位置の若手が、中々育ってこないと感じる、今日この頃である。