題名は、建築家である太刀川氏の、思考プロセスが詰まった本である。
私は、本書を偶々本屋で見かけ、数ページ読んで、「これは購入の価値がある。」
と即座に判断し、時間をかけて読んでみた。
かなり厚い本だが、読了後、かなりの満足感を得て、自分の直感が間違っていないことを認識できた。
本書は、建築家の太刀川氏が、仕事のコンペで他者から抜きん出るために、どのようなプロセスを経ているかを集約したものとなる。
思考にあたり、いっぱい増やしてみる、わざと欠損させてみる、等、いろいろな方法が記載されている。
太刀川氏は、私の好きな番組「魔改造の夜」のスピンオフ番組で、本書の内容を説明し、未来の技術者たちに、新たな発想に気づくよう、思考を促していたのを拝見した事がある。
未来の技術者たちも、太刀川氏の話を食い入るように聞き、新しい着想を得ていたように、私には見受けられた。
本書の発想法は、建築家だけに適用される、狭義の内容ではなく、一般のビジネスマンにも適用可能な内容だ。
厚い本なので、購入を戸惑う方もいらっしゃるだろうが、購入代金と読んだ時間の見返りはある本だと私は思う。
企画書の作成で頭を悩ませている方は、一度、手にとって読んでみる事をお勧めする。
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