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　題名は、伊坂さんの殺し屋シリーズの第3作目に当たる作品だ。

　主人公は、凄腕の殺し屋なのだが、恐妻家の一面がある男性だ。

　殺し屋の仕事の事は、妻と子供に空かさず、自信も世を忍ぶ仮の姿で定職に就き、指定された殺しの仕事を全うする。

　殺しの仕事をする時の冷徹な思考と、妻の機嫌を損なわない様にする後ろ向きの思考が入り乱れる場面が、話として非常に面白い。

　ただ、主人公も、元から妻の機嫌を取るだけのダメ夫として結婚した訳ではなく、家族に対する大きな愛を感じさせる場面もあり、多面的な作品になっている。

　夫婦や家族の問題で困っている方がいらっしゃったら、一読して参考にするのも、ありかとは思う。